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RIAノーボスチ・ロシア国際通信「ダボス会議、ロシアを滅ぼす計画」

写真は、ダボスで開催された経済フォーラム© AP Photo / Markus Schreiber

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日本時間01月16日14:01 RIAノーボスチ
by エレーナ・カラエヴァ
Elena Karayeva

注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたウクライナ擁護側から発信されているものに限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません

しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのか、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する事が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。

従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースや論説を全面的に紹介します。

「ダボス会議、ロシアを滅ぼす計画」

日本語:WAU

今日のダボス会議の開幕は、まさにグローバリストの真のエリートの前衛がたむろする場であるが、それに先立って、ロシアに対する新たな、すでに10回目になる制裁のパッケージが報告された。

欧州連合とその執行機関である欧州委員会の指導者の言葉を引用し、言及した、極めて公式なものである。

実は、このような偶然の一致は、全く偶然のものではない。

現時点では、ヨーロッパ経済のあらゆる部分に大きな痛みを与え、その市民に影響を与える直接的な経済的圧力の可能性はほとんど尽きているので、制限的な手段を開発する者は、制裁を考案する際に、普通の人ではなく、大企業の言う事をうのみにしなければならないだろう。

そして、最も神聖なものは、パンデミックや経済危機にもかかわらず、すべてが花開き、香りを放ち、借方が貸方を大きく上回っているのが、彼らの帳簿である。

ロシアが特別作戦を展開している1年余りの間に、ヨーロッパ人は政治家の決断に責任を持ち、未曾有のインフレの下、停電の痛みに耐え、困窮した生活を送っているのである。

しかし、証券取引所、とりわけ米国のもの、DOW、ナスダック、S&PなどのNYSEの各種取引所は、豊作で元気だった。

見積もりは2桁の伸び、しかも、18%から30%の間を推移している。

彼らは、「侵略者」であり、「世界を戦争の瀬戸際に追いやった」ロシアに対する公的な脅威を完璧に陰で支えている。

グローバリストによって扇動されたヨーロッパの地政学的危機は、全ヨーロッパの人々を貧困とまではいかないまでも、その瀬戸際に追いやったが、決算と株主に支払われる配当の数字を贅沢に飾るのに大いに貢献した。

ロンドン証券取引所の投資家も、それほど悪くはない。

銀行、保険会社(最大はロイズで、可能性のある競合他社に圧力をかけてロシアの公共・民間財産の保険や再保険を止めさせた)、投資ファンドが大喜びしている。

そして、そう、株主への巨額のボーナスや配当も控えているのである。

そして、無力な人々は、食べ物を買うか電気代を払うかを選ぶときに、最後の紙幣を数え続けている。

ダボス会議に集まった人々は、彼らが周到に準備し、同じように周到に扇動した地政学的危機の主な受益者である。

しかしながら、ダボス会議に参加した人たちは、すべての予測や評価を注意深く読み、遅かれ早かれ、不愉快な事実を発見をすることになるだろう。

ロシアを半植民地化して廃人にしようという試みは、はっきり言って失敗している。

当初は、ロシアの大企業の周りを愛想よく、目をつぶって、お世辞を言いながら、いわゆるシンプルな形、ソフトな形でやろうとした。

驚くべきは、ロシアの億万長者(口説こうとした人たち)のリストと、資産などが凍結されている制裁リストを見比べると、2つのリストがほとんど同じであることがわかることである。

そして、いろいろなことがうまくいかなくなると、きれいな言葉や見た目のためにビジネスのコントロールを手放そうとするロシア人はほとんどいないため、例外的に「収用」という処罰が適用されるようになったのである。

ダボス会議では、地理的に扱われたのだろうか?

もちろん、そんなことはない。

しかし、ダボス会議で政治的に決まったということは間違いない。

ダボス会議は、非常に高価な広報担当者が世論にこのフォーラムを紹介し続けるように、立派な紳士淑女のおしゃべりではない。

ダボス会議は、グローバリズムの展開のための計画を立案する本部である。

どんな策略でもそうだが、ここに瑣末なことはない。

そして、何千億ドルもの投資の配分は、社会の支持に裏打ちされたものである必要がある。

グレタ・トゥーンベリ(気候変動闘士を覚えている人はいるだろうか)には、当然ながら発言の場が与えられていたのだが、グリーンテクノロジーへの移行市場が分割され、銀行とのいわゆるグリーンボンドの発行がほぼ解決した今、トゥーンベリはもう必要ないのである。

今日のダボス会議では、トゥーンベリではなく、実際にこの移行から金を儲け、クーポンを取る人たちが参加している。

パンデミックの期間中、フォーラムは中止されたり、オンラインで開催されたりしていた。

アメリカの2つの企業が作ったRNAワクチン(現在ファイザー社とモデルナ社は、多くの「副作用」を持つ怪しげな効能を持つ最初の薬を誰が発明したかをめぐって法廷で争っている)は、専門家が言うようにコビッドを消滅させることはできなかったが、多くの資金を集めることに成功したのだ。

EUだけで数百億ユーロ分の予防薬を購入している。

今年のフォーラムは、公式プログラムやコロキアムやディスカッションの講演者リストを見ると、まるでグローバリストのエリートへの賛歌のように読める。

IMFの専務理事、ユーロセンター銀行の総裁、大企業のトップ、要するに自分が世界の支配者、領主になることを望んでいる人たちだ。

もちろん、彼らはエコロジーには無頓着で、プライベートジェットで移動し、(比較的)離れた豪邸にはヘリコプターで移動する。

エコノミーモード?

彼らの界隈では何とも不思議な言葉だ。

この世の強者の安寧と眠りを守る軍勢だけでも五千人を下らないのだ。

これは、ダボス会議に参加する約半分に相当する。

そこで、アルプスの山々を眺め、澄んだ山の空気を吸いながら、自分たちがさらに豊かになり、他の人たちがさらに貧しくなる方法を決めるのである。

それは、ヨーロッパの俗人がいくらロシアを鼻にかけても変わらない。

ロシアについて何が語られるかも同じように変わらないのだ。

経済指標を見ると、計画の最初の部分は実行されそうである。

2つ目については、非科学的なフィクションは、ダボスでワインを飲んでいる人たちに任せよう。

私たちは別の文明の道を歩み、進めば進むほど、その選択の正しさを確信する。

そして、主要な意思決定者自身が、ロシアがどのようにそれを破壊することができるか、また破壊したいと思っているかについて夢を見ることは問題ない。

しかし、夢想家自身がそれを実行しようとするのは問題である。

殲滅の試みは単に折れるだけである。

素早く、技術的に、効果的に。

永遠にとは言わないまでも、できるだけ長い間それを思いとどまりなさい。

以上。

「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」

RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。

それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」

WAUメディアからのコメント:ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事へのご意見ご感想お待ちしてます。コメントは↓

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