写真は、2024年9月28日、イスラエル・レバノン国境に集結するイスラエルの戦車 © Global Look Press / Ilia Yefimovich
Photo： 出典元
日本時間09月29日03:12 ロシア・トゥデイ（RT)
ウクライナ紛争と中東の戦争：バイアスを超えて
世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。
フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
「イスラエルがレバノンに侵攻か – メディア」
アメリカ高官が、西エルサレムの計画をABCに認めた
イスラエル国防軍(IDF)は間もなくレバノン南部に侵攻する計画であると、アメリカABCニュースが土曜日に匿名のアメリカ高官の話として報じた。
同メディアは、この作戦を「非常に限定的な」ものと表現したが、その性質や開始時期についてはほとんど詳細を明らかにしていない。
水曜日、イスラエル国防軍のヘルツィ・ハレビ中将は、イスラエル北部の国境に駐留する部隊に語りかける中で、隣国レバノンでの地上作戦の可能性について発表し、特に、この1週間にレバノン国内のヒズボラの標的に対して行われた空爆は、その地域を「皆さんの進入に備えるため」に行われたと、同中将は部隊に語った。
ハレビ氏によると、イスラエルは依然として北部地域から避難した住民を元の居住地に戻そうとしており、
「そのために、我々は(地上での)作戦を準備している」
と同将軍は述べたが、作戦の時間枠については明らかにせず、
「敵地に侵入し、敵を徹底的に破壊し、敵のインフラを破壊する」
とハレビは述べた。さらに、
「ヒズボラは村を地下インフラを備えた大規模な軍事前哨基地に変え、そこを拠点に、わが領土への攻撃拠点や発射台として利用している」
と付け加えた。
イスラエルとヒズボラは、過去1年間に断続的に交戦してきた。
後者は、西エルサレムによるハマスに対する軍事作戦を踏まえ、パレスチナ人の大義を支持している。
今月初め、イスラエル軍はシーア派民兵組織に対するキャンペーンを大幅にエスカレートさせ、同組織の携帯通信機器を標的とした妨害工作作戦で数千人が負傷し、その後レバノン南部を空爆した。
レバノンの保健当局によると、イスラエルの攻撃により少なくとも1,300人の命が奪われた。
ABCの報道では、イスラエル軍の大規模空爆により、ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララが死亡した翌日に行われた。
この空爆は、レバノンの首都ベイルート南部郊外にあるヒズボラの主要本部を標的としたものとして、民兵組織は土曜日の早朝に指導者の死亡を確認した。
ナスララの後継者はまだ発表されていない。
イスラエル政府は土曜日に、ヒズボラの軍事指導者のほぼ全員が排除されたと発表し、また、過去数週間に殺害された民兵組織の12人の最高司令官のリストも公表した。
アメリカ政府はナスララの死に反応し、
「何千人ものアメリカ人、イスラエル人、レバノン市民を含む多くの犠牲者にとっての正義の裁きである」
と述べ、また、西エルサレムの「自衛する権利」を全面的に支持することを繰り返し表明したが、同時に、紛争の「エスカレート防止」を求めているとも述べた。
ロシアはイスラエルのレバノン攻撃を非難し、このような行動は中東全体を「大規模な戦争」に突入させる危険があると警告した。
以上。
日本語：WAU
「ロシア・トゥデイ（RT)について」
「RT（ロシア・トゥデイ）」は、ロシア連邦予算からの公的資金によって運営される、自律的で非営利団体です。2005年に最初の国際ニュースチャンネルを開設して以来、現在では、9つのテレビチャンネルによる24時間体制のグローバルなニュースネットワーク、6つの言語で提供されるデジタルプラットフォーム、姉妹ニュースエージェンシーであるRUPTLYを含む、多岐にわたるメディアプラットフォームを展開しています。
RTは、5大陸、100カ国以上で視聴可能であり、メインストリームメディアが取り上げないストーリーや、時事問題に対する新たな視点、ロシアのグローバルイベントに対する独自の視点を提供しています。2021年1月現在、RTのウェブサイトは月間アクセス数が1億5000万以上となり、2020年には世界のTVニュースネットワークとして初めて、YouTubeのチャンネル全体で100億ビューを達成しました。
WAU MEDIAからのコメント： ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。この記事についてのご意見やご感想をお聞かせいただけますと幸いです。コメント欄は下記にございます。
