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日本時間02月13日 22:12 ロシア・トゥデイ(RT)
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう(フェイクニュースも少なくありません)。
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのか、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する事が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースや論説などを全面的に紹介します。
「成田裕介氏、『集団自殺』の怒りに反論 、高齢者の自殺を示唆する発言は『的外れな解釈』だったと指摘」
日本語:WAU
アメリカ東部の名門大学群アイビー・リーグに所属する8大学のうちの1校である、イェール大学助教授の成田裕介氏は、日本の急速な高齢化社会の問題を解決するために、日本の老人は集団自殺をするべきだという主張を撤回した。
成田氏は2021年に日本のYouTubeニュース番組に出演した際、この危機に対する「唯一の解答」であると述べたことを示唆した。
17世紀から19世紀にかけて不名誉な武士が行った割腹の慣習を引き合いに出して、
「結局は、高齢者の集団自殺と集団切腹ではないか」
と述べたのである。
この発言は、先月ネットで公開されて以来、日曜日のニューヨーク・タイムズ紙の記事に引用されるまで、ほとんど注目されることはなかった。
タイムズ紙は、成田氏が昨年、学生グループに対して、人々は単に崖から身を投げることができると提案したことや、「安楽死を義務付ける」ことがいつか「議論に上るだろう」と述べたインタビューなど、自殺を促進した長い歴史を明らかにしている。
昨年のデータによると、日本は世界で最も高齢者人口比率が高く、国民の30%近くが65歳以上である。
また、先進国の中で出生率が最も低く、公的債務が最も多い国の一つである。
タイムズ紙は、成田氏の「解答」を直接支持することはしなかったが、彼の発言が、
「年金改革や社会福祉の変更について、大いに必要とされる政治的対話への扉を開くかもしれない」
とし、日本国民の過半数が自発的安楽死の合法化を支持していることを指摘した。
しかし、欧米では、ダメージは大きかった。
Spectatorの寄稿者であるスティーブン・ミラー氏は、
「アメリカの報道機関は急速に安楽死を支持する方向に向かっている」
と宣言し、タイムズ紙がこの記事を宣伝するツイートの下に何百もの怒りのコメントが積み重なったのである。
成田氏の仲間の学者や作家たちは、彼を、
「無責任だ。弱者への憎悪を煽っている」
と非難した。
成田氏は同紙への反論として、
「自分の言葉が文脈から取り出されたものであり、老人全般のことを言っているのではなく、長年にわたって同じ大物が政治、伝統産業、メディア・芸能・ジャーナリズムの世界を支配し続けている日本での現象に主に関心があるのだ」
と述べている。
その上で、「集団自殺」「集団切腹」などの言葉は「抽象的な比喩にすぎない」と主張し、昨年すでにそのような言葉を使うのをやめる決断をしたと付け加えた。
1月、日本政府は2022年の国内の自殺者数のデータを発表した。
それによると、昨年は21,584人が命を絶ち、2021年よりも577人多かったことが明らかになった。
「40代から60代の男性や、年金生活者、無職の人の増加が目立つ」
と、厚生労働省の担当者はこの数字についてコメントした。
以上。
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